過払い金請求が与える住宅ローンの影響とは

過払い金請求が与える住宅ローンの影響とは

住宅ローンを返済中の方、またはこれから住宅ローンを組もうと計画している方は、過払い金請求をする前にいくつかのポイントを知っておく必要があります。

特に返済中の方が過払い金請求すると、場合によってはブラックリストに登録されてしまったり、今後ローンを組む時に影響が出てしまう可能性もゼロではありません。 したがって、過払い金請求に関する知識やローンとの関係性をしっかり勉強しておくと安心です。

今回はこのような住宅ローンと過払い金請求の関わりや、正しい請求方法などを紹介するので、ぜひ参考にして下さい。

過払い金請求とはどんな制度?

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過払い金請求とは、消費者金融やローン会社に払いすぎてしまった利息を取り返すための手段です。

2007年頃までは、多くの消費者金融業者やカードローン会社が利息制限法の上限金利を越え、出資法の上限金利まで利息をとっていました。 いわゆる「クレーゾーン金利」です。

2010年までに消費者金融やカードローン会社からお金を借りていた人は、このグレーゾーンにあたる利息を払っていた可能性が高く、たとえ完済後であっても、完済から10年以内であれば、弁護士、司法書士に相談することで取り戻せる可能性が高いです。

しかし、逆を言えば完済から10年過ぎてしまうと、時効により取り戻すことが出来なくなってしまいます。 ですので、2010年以前に消費者金融やカードローン会社からお金を借りていた人は、出来るだけ早く、弁護士や司法書士に相談することが大切です。

無料で相談を受けたり、過払い金の金額を算出してくれる法律事務所が沢山ありますので、思いきってまずは相談から始める事が大事です。

過払い金請求を行うと住宅ローンが組めなくなるのは本当か?

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ブラックリストとは

消費者金融から過去にお金を借りており、過払い金が発生している場合は、過払い金請求をすることが出来ます。 過払い金請求には、すでに債務を全額完済した後に行うパターンと、まだ債務を全額完済していない状態で行うパターンがあります。

前者の場合には、特に問題はありませんが、後者の場合は債務整理をすることになります。 債務整理には任意整理・個人再生・自己破産の3種類があります。債務を全額完済していない段階で過払い金請求をした場合には、任意整理に該当してしまいます。

任意整理をすると、信用事故に該当してしまい、信用情報を会社のブラックリストに載ってしまいます。 ブラックリストには、借りたお金を完済することが出来なかった人の名前の一覧があります。 ブラックリストに載ってしまう場合には、次回お金を借りる時に審査に通らない可能性が高くなります。

任意整理の場合であれば、任意整理が終了した時から5年間は借り入れをすることが出来ません。 例えば、5年以内に住宅を購入する予定があり、その時住宅ローンを組む場合や、別の機会に銀行や消費者金融からお金を借りる場合には、審査に通らなくなります。

過払い金請求をしても住宅ローン審査への影響はない

過払い金請求を行なうと、これから申し込む住宅ローン審査へ影響が出てしまわないかと心配になっても不思議ではありません。 過払い金が確かに発生していて、貸金業者からの借入が確実に無くなることを確認してから過払い金請求を行えば住宅ローン審査に響くことは無いです。

なぜなら、過払い金請求は債務整理とは異なり、元々違法金利により払いすぎたお金を貸金業者から返還してもらうだけにすぎないからです。 住宅ローンの審査で金融機関が参照する個人信用情報機関は、債務整理を行った事実について記録しますが、借金が完済されているものについて借入と返済状況を記録するわけではありません。

任意整理による契約見直しとならないように、過払い金請求を行った結果として手元に過払い金がしっかりと返還される状況で行えば、個人信用情報機関へ不利な情報を記録されることはありません。

過払い金請求をしても今ある住宅ローンへの影響もない

過払い金請求を行った結果として、手元に過払い金が確かに返還されるならば、今組んでいる住宅ローンへの影響もありません。 住宅ローンの審査段階は有担保ローンですから、住宅ローン自体を滞納しない限りは影響が無いわけです。

過払い金請求を行って戻ってきたお金が多ければ、繰り上げ返済に利用することが出来るので、過払い金があると分かった段階でよく調べた上で早期に過払い金請求することが望ましいでしょう。 過払い金請求が多く行われている状況下では、貸金業者がいつ倒産するか分からないといった状況も少なくありません。

住宅ローンに影響することは無い以上は、過払い金請求を早期に行って住宅ローンの繰り上げ返済に利用する前向きな方向で考えると良いでしょう。

過払い金請求をしてしまうと住宅ローンが組めなくなるケース

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ローンの審査は信用情報が重要になる

過払い金請求の予定があり、住宅ローンを希望している人は過払い請求をすることでローンが組めなくなる可能性を考慮に入れておく必要があります。

一般的に、高額のローンの審査では、信用情報が何よりも重要になります。 本人の支払い能力や現在の借り入れ高も大切ですが、お金があってもきちんと支払いをしない相手には融資をしたくはないため、信用情報に傷がついている人はほとんどの金融機関で審査に落ちてしまいます。

住宅ローンの審査では、勤務先や年齢、家族構成、年収など、本人の支払い能力が十分であり、経済的な返済ができるかという事を確認します。 また、ローンの対象となる物件の資産価値や連帯保証人、連帯債務者の支払い能力も重要になります。

そして、きちんと支払いを続ける誠実な人物かどうかを信用情報で調べることになりますが、過払い金請求の手続きが継続している間は、この部分が問題ありになっている可能性が高いです。 住宅ローンでは、審査の可否は本人に通知されるものの、どういった理由で融資ができないのかは明確にされません。

どの金融機関でも融資が受けられないときは、自分で原因を調査する必要があります。前もって信用情報機関に自分の情報を問い合わせるのも良いでしょう。

返済中の過払い金請求はブラックリストに登録されてしまう可能性がある

過払い金請求の場合、その業者に対して見た目上は借金が残っていることになりますが、実際にはこちらが払い過ぎているため取り戻せるお金があります。 そのため過払い金を受け取って取引を解約した時点で、ブラックリストに登録されていてもその情報は消去されます。

また、現在では明らかに過払い金が発生しているときは、最初から信用情報に登録されないこともあります。 すでに完済している取引についても信用情報に登録されませんので、必ずしも過払い金請求をしたからと言ってブラックリストに登録されるとは限りません。

しかし、過払いになるか減額になるかわからない場合や、弁護士・司法書士といった専門家が業者に対して受任通知を発送した場合には、手続きが完了するまでの間は任意整理中としてブラックリストに登録されてしまい、住宅ローンが組めなくなります。 過払いになってその業者の借り入れがなくなった時点で登録は解除されますが、減額にしかならなかった場合には通常の任意整理の扱いになり、数年間ブラックになってしまいます。

一度審査に通らなかった金融機関は、ブラックが解除されてから新たに申し込みをしても融資が受けられませんので、申し込むタイミングが重要です。

住宅ローンを組む金融機関が、過払い金請求をした業者と関連会社だった場合は組めない可能性がある

過払い金請求をして、契約を解除してブラックリストから登録を抹消されたとしても、住宅ローンが組めない金融機関もあります。 それは、過払い金請求をした業者と関連している金融機関です。

ブラックリストには登録されていないとはいえ、一度過払い金請求をされた会社は半永久的にその相手のことを登録しています。 当然、関連会社にもその情報が届いていますので、住宅ローンの審査では落とされてしまいます。

とはいえ、債務整理をしたという履歴はあるものの、過払いになるまできちんと支払いを続けていたという実績がありますので、金融機関によっては住宅ローンの融資を行うケースもあります。 こればかりは金融機関によって判断基準が異なりますので、どうしてもその金融機関で住宅ローンを組みたいと考えている場合には、一度試しに申し込んでみるしかありません。

なお、ローンの審査に落ちたからと言って立て続けに多数の金融機関に住宅ローンの申し込みをすると、申込ブラックという扱いが半年ほど続き、登録が取り消されるまではどこからも借り入れができなくなります。

住宅ローンの申し込みは数社に絞り、審査に通らなかった場合には多少期間を空けて申し込むようにしましょう。

過払い金請求を行ってから住宅ローンも組みたい場合

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基本は完済してから過払い金請求をすること

過払い金請求をすると住宅ローンが組めなくなる、というようなことがよく言われますが、これは原則的には間違いです。 住宅ローンの審査は消費者金融やカード会社から情報を提供された信用情報機関に記載された情報を元にして行われるため、ここに任意整理や自己破産といった不利な情報が記載されていると住宅ローンが組みにくくなります。

しかし、過払い金請求に関しては平成22年の1月に金融庁が過払い請求の事故情報の登録を禁止しましたので、自己破産や任意整理とは違って過払い金請求をしてもそのことが信用情報機関に情報が記載される=ブラックリストに載るということはありません。

ただし、例外があります。 それは債務を完済しない状態で過払い金請求をした場合、返還された過払い金の額が債務の残高よりも少なかったときには、過払い金額と債務残高が相殺されて任意整理の扱いになってしまうということです。

そうなるとこの場合は任意整理として信用情報に記載されてしまうので、住宅ローンの審査において不利になってしまうことがあります。 過払い金請求が任意整理になってしまう、そのようなリスクを避けるためにも、過払い金請求は債務を完済してから行うのがよいでしょう。

返済中に過払い金請求をする場合は過払い金で完済できればローンが組める

仮にいまだ債務を完済できておらず返済中の場合でも、過払い金請求によって返還される金額が現在返済中の債務の財高よりも多かったならば任意整理の扱いとはなりませんので、信用情報機関に情報が記載されることはありません。 そのため住宅ローンを組むことができます。

ただし注意点として、過払い金請求の手続き中に住宅ローンの審査を同時に行うのは避けた方がよいでしょう。 というのは、貸金業者の対応にもよりますが、返済中の債務に過払い金請求がなされた場合、手続きが完了するまでは信用情報にそのことが一時的に登録されるケースがあるからです。

そうすると住宅ローンの審査によってはその一時的に登録された情報が審査において不利になってしまうこともありえますので、住宅ローンに申し込むのならば過払い金請求の手続きが終了した後に行った方が無難です。

借金の返済中に過払い金請求をするとブラックリストに載ってしまうかどうかは、そもそも計算してみないと分かりません。 そのため現在返済中で過払い金請求をしたいという人は、あらかじめ専門の法律事務所などに相談するのがおすすめです。

過払い金請求の調査、計算を無料で行ってくれるところも多くあります。

住宅ローンを組んでから過払い金請求を行う

住宅ローンを既に組んでいる人の中には、過払い金請求を行うことが現在組んでいる住宅ローンの契約に影響を与えてしまうのではないかと心配している人も多いかもしれません。 過払い金請求をすることで住宅ローンの一括返済を迫られたり、あるいは契約条件を不利な条件に見直させられたりすることになるかもしれないと、不安を感じている人もいるでしょう。

しかし、実際には過払い金請求をすることは既に組んでいる住宅ローンには何の影響も与えません。 それよりもむしろ過去の借金の過払い金額が戻ってくると、その戻ってきた分を現在支払っている住宅ローンの返済にあてることができます。 そのため過払い金請求をすることで、する前よりもローンの返済が楽になることでしょう。

ただし気をつけなければならないポイントとして、過払い金請求には時効があるということがあります。 もし既に完済した債務に過払い金が発生していたとしても、完済後10年を過ぎると過払い金請求をすることができなくなってしまいます。

そのため住宅ローンを組んでから過払い金請求を検討している人は、時効が過ぎてしまって過払い金請求ができなくなる前にできるだけ早く手続きをした方がよいでしょう。

まとめ

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今回は過払い金請求と住宅ローンについて見てきました。 過払い金請求をしても住宅ローンへの審査への直接的な影響はなく、今借りている住宅ローンへの影響もありません。

しかし、返済中の借金について過払い金請求をするとブラックリストに載ってしまうことがあり、住宅ローンの審査に影響するかもしれません。 また、住宅ローンを組む金融機関が、過払い金請求をした貸金業者が関連企業である場合は、住宅ローンを組めなくなる可能性もあります。

したがって、将来、住宅ローンを組みたい場合は基本的には完済してから過払い金請求をするのが良いでしょう。 ただし、返済中であっても、過払い金で完済することができれば住宅ローンを組めます。住宅ローンを先に組んでから過払い金請求を行うのも良い方法です。

これらを踏まえて、慎重に行動していくのがいいでしょう。

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